3.11希望のひかり~キャンドルナイト~・モノづくり市in仙台トラストシティ 開催レポート
仙台トラストシティでは、2011年3月11日の東日本大震災の翌年より、キャンドルの灯火によって 誰かのしずんだ心を癒したり、希望の気持ちを抱いてくれたら という想いを込めて、キャンドルナイトを毎年開催しています。2014年からは、キャンドル専門店のLamp of Hopeさんによる「3.11希望のひかりキャンドルナイト」の実施会場となっており、2016年は3月11日から13日の3日間、開催されました。
当日は皆様にメッセージや絵を描いていただけるブースをご用意したのですが、わざわざ遠方からご来場いただいた方、通りがかりで偶然キャンドルナイトを知り、足を留めてメッセージを記入してくださる方、たくさんの方からメッセージを頂戴しました。
ランタンには、ご来場の方々や、遠く北海道釧路市の皆様からお寄せいただいたメッセージが描かれていました。北海道の皆様からは、ボランティアの方による1枚1枚手描きのお花の絵と共に、130を超えるメッセージを頂きました。
1枚1枚読ませていただきましたが、「忘れてないです」「忘れません」という温かい言葉に溢れていました。当日は長時間じっとしていると、手が悴んでくるような寒さでしたが、しゃがみ込み手を合わせる方や、一つ一つに目を通される方など、たくさんの方々にそれぞれの想いでご覧頂きました。本当にありがとうございました。
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また、3/12・3/13の2日間は「モノづくり市in仙台トラストシティ」を開催いたしました。こちらの「モノづくり市」は、もともとは「3.11希望のひかり」の売上の一部を津波被災地に役立てたいという想いから、東松島市小野市民センターで始まったイベントです。被災地では、津波による仮設住宅などへの引っ越しにより、ご近所で集まる機会の減少によるコミュニティ不足が深刻になっています。そこで、普段手づくり品を制作・販売している仙台在住の作家たちが、そのスキルを活用し、モノづくりの楽しさを伝え、人が集まる場を作り、コミュニティを活性化させることを目的としたワークショップイベントとなっています。
※東松島市小野市民センターでのモノづくり市の様子
今回仙台トラストシティで実施されたイベント売上の一部を、東松島市小野市民センターにて開催される「モノづくり市」に充てるということで、趣旨にご賛同いただきました皆様、モノづくりに興味をお持ちの皆様に多数ご来場いただきました。 ワークショップを開催してくれた作家仲間たちも、ご来場のお客様にお楽しみいただけるよう趣向を凝らし、普段とは一味違った内容を準備してくれました。
また、今回のワークショップでは大人だけでなく、お子様の参加も多く見られたことが印象的でした。中には、びっくりするような集中力で、大人顔負けの作品を作り出すお子様もいらっしゃいましたよ。
東日本大震災で亡くなった方々のご冥福をお祈りすること。東北の復興について、全国の方に関心をお持ちいただくこと。若い世代が改めて震災に対する備えを見直すキッカケとなること。私たちにできるのは、それぞれの想いをもった方々が集い、想いを込める場を提供することしかありませんが、皆様のご参加によって 後世に東日本大震災および震災に対する備え、経験等を伝えていくことに少しでも繋げられたらと願っています。
長期に渡りキャンドル製作やイベント運営にご尽力頂きましたLamp of Hopeの皆様、イベントの趣旨にご賛同頂き出店してくださった皆様、そして寒い中仙台トラストシティにご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。