<終了レポート>仙台クラシックフェスティバル2015 街なかコンサートin仙台トラストシティ 「クレモナからの贈りもの」
10月3日に開催されました、仙台クラシックフェスティバル2015
街なかコンサートin仙台トラストシティ
「クレモナからの贈りもの」ご来場ありがとうございました。
今回のコンサートは、仙台・福島・相馬、異なる3つのジュニアオーケストラのメンバーが1つのチームとなって演奏が行われました。
本日は簡単に当日の様子をレポートしたいと思います!
10月3日、開催当日は穏やかな晴天に恵まれ、多くの方々にご来場いただきました。開場時刻のだいぶ前からお客様が集まりはじめ、子供たちがリハーサルする姿を微笑ましい様子で温かく見守っていました。お子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の人たちが集まっています。ベビーカーを押すママさんたちの姿もけっこうあったのは、このようなオープンスペースならではの気軽さですね。用意した80席はすぐに満席となり、立見のお客様もたくさんいらっしゃいました。
オープニングは、20名の全体合奏によるモーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第一楽章で華やかに幕開けです。この会場は天井が高くて音が大変良く響くので、弦楽器の音が豊かにふくらみます。若き音楽家たちの堂々とした演奏ぶりも頼もしく、大きな拍手が沸きました。
仙台フィルヴィオラ奏者の長谷川基さんの司会で、コンサートは楽しく進行しました。相馬と福島から来た子に「仙台の街の印象はどうですか?」長谷川さんが質問すると、「すごく都会なのでびっくりしました」とドキドキしながら答えていました。初めての土地で演奏することはとても緊張しますが、初めてのお客様に聴いていただけることは、また同時に大きな喜びでもあります。
相馬、福島、仙台それぞれのチームがアンサンブルを披露しました。それぞれのチームごとの音の違いやパフォーマンスの違いを味わっていただけたことでしょう。子供たちにとっても音楽を志す者同士お互いに良い刺激となったようです。
プログラムの最後はレスピーギ『シチリアーナ』を全員で合奏しました。貴重な楽器と復興への想いを贈ってくださった遠いイタリアへ、そして、ご来場いただいたお客様への感謝をこめて演奏しました。哀愁を帯びた流れるような旋律が重なりあい、響き合って、会場を包み込みました。曲が終わると、万雷の拍手喝采が沸きました。アンコールにお応えして岡野貞一『故郷』が演奏されました。客席からは一緒に口ずさむ歌声が聞え、涙ぐんでいる方の姿もありました。
この日のために集まったスペシャルなアンサンブルの演奏に立ち会ってくださったご来場のみなさま、そして、ご協力いただいた関係者のみなさまに御礼申し上げます。どうもありがとうございました。またお会いできますように。
出演
相馬子どもオーケストラ有志
FTVジュニアオーケストラ有志
仙台ジュニアオーケストラ有志
長谷川基(仙台フィル)
10月7日の朝日新聞宮城県版にも掲載して頂けましたので宜しければご覧ください!掲載記事はこちら